いやあ、忙しさにかまけて半年以上ブログ放置っすよ。
今年もなんだかんだいろいろゲームをプレイした気がする。
個人的には『タイタンフォール2』が一番良かったかな。
レビューも時間を見つけて書きたいけど、1月頭まで時間がない。
今年はいろいろいい年でした。
そして、来年はもっといい年になると思うので、頑張ろう。
ほな。
2016年12月31日土曜日
2016年7月24日日曜日
『アンブレラコア』の愚痴と『オーバーウォッチ』のこと。
2カ月ぶりのブログ更新でごわす。
すんごく忙しかったわけでもないんだけども、日本に戻ってからなんかブログを書く気になれなかったというだけなのだけども。
ほんで、その間何をやっていたかというと、5月に発売されたBlizzardの『オーバーウォッチ』と、6月に発売されたカプコンの『バイオハザード:アンブレラコア』なわけで。
もともと『アンブレラコア』は、5月下旬に発売予定だったけど、日本以外では絶大な人気作を連発するBlizzardのマルチ対戦FPS『オーバーウォッチ』と、『ボーダーランズ』シリーズで多くのファンを持つGearboxのマルチ対戦FPS『バトルボーン』と発売が重なったせいか、一カ月先の6月下旬に延期したタイトル。そのせいで、リマスター版『バイオハザード5』と発売日がほとんど同時期になってしまい、同じ会社同士で食い合うという有様に。
ほんで、私は実はかなり期待していた『アンブレラコア』。モバイルでよく使われているUnityエンジンだからとか、動きがまるで滑ってるみたいとかいろんな声があったけど、最近のUnityのゲームはかなりクオリティが高いものが多いし、滑るような動きも世界最大のコンペティティブシューター『カウンターストライク:グローバルオフェンティブ』でみなれた動きだったので、正直気にしていなかった。
さらに、『バイオ』のマーセファンなら楽しめるとのスタッフの言葉をきいて、どこでもノートPC(もちろんそれなりのスペックはいるが)で遊べるであろうSteam版を予約購入した。・・・・・・だが、それが最大の失敗となってしまった。
発売日、喜び勇んで『アンブレラコア』を起動。PC版ではあるが、TPSなのでコントローラ操作にも向いているだろうなということでXbox OneコントローラをPCに接続してプレイ。もちろん、最新のドライバにはアップデートしてある。しかし、オプションでグラフィック設定を変えようとしたところ、なぜかカーソルが常に左に行こうとするではないか。なので設定をろくに変えることもできず、一人用プレイでもステージ選択画面で常に左にカーソルが移動してしまう。
PS4でも出ているので、ゲームパッドに最適化されているかと思ったがそうではなく、メニューの移動も十字キーでは動作せずアナログスティックのみ、そして常にLトリガーが入りっぱなしになってしまうバグがあったみたいなのだ。報告を見ると「左スティックが入りっぱなしになる」という人もいるが、ステージの選択はLT/RTでもでき、RTを軽く押したときだけ入力が収まるので(おそらくLTとRTの入力が1:1になるため)、LTの不具合であるのは間違いない。かろうじて、ゲームのバトル中にはこの不具合は起きないのだが、発売して1カ月たった今でも全く治っていないのは酷いとしか言いようがない。ちなみに、アンオフィシャルなドライバを入れれば問題なくなるそうだが、正直他のゲームに影響が出そうなので入れたくはない。
ゲームを始めようとする時点でこんな躓き。まあ、実はこんなバグは序の口だったことがすぐにわかることになった。
Steam版『アンブレラコア』の最大の問題、それはマルチプレイしようにもまっっっっっっっっったくマッチングしないことだ。それが発売日の話。発売日の人が一番いるであろう夜9時ごろにマッチングかけても全くひかっからない。正しくは2,3人は引っかかる。しかし、この『アンブレラコア』というゲームは、6人そろわないと試合を開始できないので、15分かけて4人ぐらい集まっても、誰かが嫌になってロビーを離れてしまい、いつまでたってもゲームが開始できなかったのだ。発売して1カ月で、ちゃんとマッチングできて試合できたのは10試合もない。NATとかに問題があったのかもしれないが、同じ環境でXbox OneのCoD:BO3は普通にマッチングする(しかも絶望感あふれる国内サーバー優先仕様)ので、『アンブレラコア』のなにかがおかしいと言わざるを得ない。
そもそもゲームをプレイできないのだから、『アンブレラコア』がコンペティティブシューターとしてどうとかいうことも判断できず。仕方ないので、バグにならまされながらも一人用をプレイするが、アクション部分はしっかりしているのにゲーム全体の調整が全くグダグダで、理不尽な一方的なゲームクリアか、理不尽な殺され方をして進めなくなるステージしかないという酷いありさま。「コンペティティブシューター」ってe-Sportsを前提にしたような、きっちりとスポーツになりえるものじゃないといかんのじゃないか?という問いかけしか生まれない。普通に遊ぶことすらできない「競技」ってなんじゃらほいと。コントローラバグに関しては、キーボードとマウスを使えばいいのだけど、バグを放置するくらいだったら、コントローラ対応にしないほうがよかったんでは。
あと、タイミング的に『オーバーウォッチ』と時期が被ったのも『アンブレラコア』の悪い部分を大きく目立たせてしまっている。『オーバーウォッチ』はこれまでシミュレーションやMMO RPGを作ってきたBlizzardの初めてのFPSタイトルだったが、世界中で大ヒットし、日本でもPS4版は10万本をこえるヒットとなった。『アンブレラコア』は、アクションに定評があり、数多くのTPSを手掛け、『バイオハザード』というビッグネームの冠を付けたタイトルだったが、あまりのお粗末さに悪い意味でぐうの根も出ない。やればやるほど奥が深くなっている『オーバーウォッチ』に比べ、やればやるほど底の浅さが露呈してくる『アンブレラコア』。応援していただけに悲しみはひとしおとなりましたとさ。
結局、『アンブレラコア』はマッチングしないせいで一人用モードをクリアしたらやることがなくなってしまい、すぐ後にリリースされた『バイオ5』の方がやりこんでいるという状況となった。え?今?今は、もちろん『オーバーウォッチ』楽しいです。『バイオ5』のマーセもやっぱり面白い!
最後に、『スプラトゥーン』のラストフェスにぶつけてきた『アンブレラコア』のPS4無料体験版キャンペーンに乾杯!不発花火のようなゲームだった君を永遠に忘れない。
(ちなみにファミ通のクロスレビューは『オーバーウォッチ』36点、『アンブレラコア』も36点でプラチナ殿堂入りだ!PS4版とSteam版は全くの別ゲーだった可能性が微レ存だ!)
すんごく忙しかったわけでもないんだけども、日本に戻ってからなんかブログを書く気になれなかったというだけなのだけども。
ほんで、その間何をやっていたかというと、5月に発売されたBlizzardの『オーバーウォッチ』と、6月に発売されたカプコンの『バイオハザード:アンブレラコア』なわけで。
もともと『アンブレラコア』は、5月下旬に発売予定だったけど、日本以外では絶大な人気作を連発するBlizzardのマルチ対戦FPS『オーバーウォッチ』と、『ボーダーランズ』シリーズで多くのファンを持つGearboxのマルチ対戦FPS『バトルボーン』と発売が重なったせいか、一カ月先の6月下旬に延期したタイトル。そのせいで、リマスター版『バイオハザード5』と発売日がほとんど同時期になってしまい、同じ会社同士で食い合うという有様に。
ほんで、私は実はかなり期待していた『アンブレラコア』。モバイルでよく使われているUnityエンジンだからとか、動きがまるで滑ってるみたいとかいろんな声があったけど、最近のUnityのゲームはかなりクオリティが高いものが多いし、滑るような動きも世界最大のコンペティティブシューター『カウンターストライク:グローバルオフェンティブ』でみなれた動きだったので、正直気にしていなかった。
さらに、『バイオ』のマーセファンなら楽しめるとのスタッフの言葉をきいて、どこでもノートPC(もちろんそれなりのスペックはいるが)で遊べるであろうSteam版を予約購入した。・・・・・・だが、それが最大の失敗となってしまった。
発売日、喜び勇んで『アンブレラコア』を起動。PC版ではあるが、TPSなのでコントローラ操作にも向いているだろうなということでXbox OneコントローラをPCに接続してプレイ。もちろん、最新のドライバにはアップデートしてある。しかし、オプションでグラフィック設定を変えようとしたところ、なぜかカーソルが常に左に行こうとするではないか。なので設定をろくに変えることもできず、一人用プレイでもステージ選択画面で常に左にカーソルが移動してしまう。
PS4でも出ているので、ゲームパッドに最適化されているかと思ったがそうではなく、メニューの移動も十字キーでは動作せずアナログスティックのみ、そして常にLトリガーが入りっぱなしになってしまうバグがあったみたいなのだ。報告を見ると「左スティックが入りっぱなしになる」という人もいるが、ステージの選択はLT/RTでもでき、RTを軽く押したときだけ入力が収まるので(おそらくLTとRTの入力が1:1になるため)、LTの不具合であるのは間違いない。かろうじて、ゲームのバトル中にはこの不具合は起きないのだが、発売して1カ月たった今でも全く治っていないのは酷いとしか言いようがない。ちなみに、アンオフィシャルなドライバを入れれば問題なくなるそうだが、正直他のゲームに影響が出そうなので入れたくはない。
ゲームを始めようとする時点でこんな躓き。まあ、実はこんなバグは序の口だったことがすぐにわかることになった。
Steam版『アンブレラコア』の最大の問題、それはマルチプレイしようにもまっっっっっっっっったくマッチングしないことだ。それが発売日の話。発売日の人が一番いるであろう夜9時ごろにマッチングかけても全くひかっからない。正しくは2,3人は引っかかる。しかし、この『アンブレラコア』というゲームは、6人そろわないと試合を開始できないので、15分かけて4人ぐらい集まっても、誰かが嫌になってロビーを離れてしまい、いつまでたってもゲームが開始できなかったのだ。発売して1カ月で、ちゃんとマッチングできて試合できたのは10試合もない。NATとかに問題があったのかもしれないが、同じ環境でXbox OneのCoD:BO3は普通にマッチングする(しかも絶望感あふれる国内サーバー優先仕様)ので、『アンブレラコア』のなにかがおかしいと言わざるを得ない。
そもそもゲームをプレイできないのだから、『アンブレラコア』がコンペティティブシューターとしてどうとかいうことも判断できず。仕方ないので、バグにならまされながらも一人用をプレイするが、アクション部分はしっかりしているのにゲーム全体の調整が全くグダグダで、理不尽な一方的なゲームクリアか、理不尽な殺され方をして進めなくなるステージしかないという酷いありさま。「コンペティティブシューター」ってe-Sportsを前提にしたような、きっちりとスポーツになりえるものじゃないといかんのじゃないか?という問いかけしか生まれない。普通に遊ぶことすらできない「競技」ってなんじゃらほいと。コントローラバグに関しては、キーボードとマウスを使えばいいのだけど、バグを放置するくらいだったら、コントローラ対応にしないほうがよかったんでは。
あと、タイミング的に『オーバーウォッチ』と時期が被ったのも『アンブレラコア』の悪い部分を大きく目立たせてしまっている。『オーバーウォッチ』はこれまでシミュレーションやMMO RPGを作ってきたBlizzardの初めてのFPSタイトルだったが、世界中で大ヒットし、日本でもPS4版は10万本をこえるヒットとなった。『アンブレラコア』は、アクションに定評があり、数多くのTPSを手掛け、『バイオハザード』というビッグネームの冠を付けたタイトルだったが、あまりのお粗末さに悪い意味でぐうの根も出ない。やればやるほど奥が深くなっている『オーバーウォッチ』に比べ、やればやるほど底の浅さが露呈してくる『アンブレラコア』。応援していただけに悲しみはひとしおとなりましたとさ。
結局、『アンブレラコア』はマッチングしないせいで一人用モードをクリアしたらやることがなくなってしまい、すぐ後にリリースされた『バイオ5』の方がやりこんでいるという状況となった。え?今?今は、もちろん『オーバーウォッチ』楽しいです。『バイオ5』のマーセもやっぱり面白い!
最後に、『スプラトゥーン』のラストフェスにぶつけてきた『アンブレラコア』のPS4無料体験版キャンペーンに乾杯!不発花火のようなゲームだった君を永遠に忘れない。
(ちなみにファミ通のクロスレビューは『オーバーウォッチ』36点、『アンブレラコア』も36点でプラチナ殿堂入りだ!PS4版とSteam版は全くの別ゲーだった可能性が微レ存だ!)
2016年5月9日月曜日
日本に引っ越しました。
ということで、米の国から白米の国ジャパンに引っ越した。
むちゃくちゃ忙しかったのでブログ更新できなかったが、これからはちゃんと定期的に更新できるよう頑張る次第です、はい。
とりあえず、日本ではXbox OneのCoD:BO3が全くマッチングしなくなったのは悲しい。世界共通サーバだけと近場優先の使用だからなのだとか。米の国のときはあっという間にマッチングしていただけに、なんかそれだけが悲しくてVPNサービスとか入っちゃいそうだよ(入らないけど)。
そんなこんなで、ぼちぼち積みゲーを崩している日々を過ごしつつ、新生活がんばっておりますよ。
むちゃくちゃ忙しかったのでブログ更新できなかったが、これからはちゃんと定期的に更新できるよう頑張る次第です、はい。
とりあえず、日本ではXbox OneのCoD:BO3が全くマッチングしなくなったのは悲しい。世界共通サーバだけと近場優先の使用だからなのだとか。米の国のときはあっという間にマッチングしていただけに、なんかそれだけが悲しくてVPNサービスとか入っちゃいそうだよ(入らないけど)。
そんなこんなで、ぼちぼち積みゲーを崩している日々を過ごしつつ、新生活がんばっておりますよ。
2016年2月6日土曜日
スマホゲーって、いつかプレイできなくなる恐怖が付きまとってるよねって話。
どうも、Shield Tabletが来て以来、Androidのゲームを漁る日々です。といっても、ShieldでプレイするのはPCゲームのストリーミングが主で、あんまAndroidのゲームは熱中してやってないんだけどね。
唯一、ハマってクリアしたのは『Portal』。これはもともとValveのPC向けのタイトルで、Xbox360やPS3でもリリースされてたもの。主観視点のパズルゲーということで、別に興味を持つことなく今まで来たのだが、Android端末ではShieldシリーズにしか対応していないし、セールで激安だったのでベンチマークのつもりで買ってみた。しかし、ゲーム自体は最高に面白くて、ドハマりしてしまったのだ。
何気にSteamコントローラ買ったときにSteam用の『Portal 2』がおまけでついてきてたにもかかわらずインストールすらしてなかったんだけど、Shieldで1をクリアした後に速攻インストールしてクリアしてしまったぜい…。世界観もギミックもメカデザインもブラックジョークな会話も最高すぎた。
そんな感じで、Shieldシリーズには『HalfLife2』『Doom3』といった他のAndroid端末ではプレイできない、ある意味独占タイトルともいえるようなゲームが結構あるんだけど、これらは常にShield用に最適化されているのでなかなか良い。
しかし、AndroidのOSをアップデートするとプレイできなくなったゲームがいくつかあった。欧米のWiiでリリースされて評価の高かったFPSの移植版『Conduit HD』とか。
これはiOSでもよくある話で、前にブログで書いたみたいに『Bioshock』や『Monster Hunter Portable 2G』とか、OSアップデートで対応できずに配信すら終了してしまっている。おんなじことがAndroidではさらに多く、同世代の端末でも機種によってゲームが起動しなかったりというのはザラ。これはOSと端末を一つのラインで扱っているAppleとは違うため当然でなのではあるが。
んで、OSがアップデートすればするほど古いゲームがプレイできなくなってきている。買い切りの結構高いゲームを買ってもいつかプレイできなくなるんじゃないかっていう恐怖が付きまとい始めちゃってる。その点、Shield専用ゲームはNvidiaが常にアップデートしてくれているから他のゲームに比べて安心感はあるのだけど、3DSとかVitaみたいに、なにも考えなくてもずっとプレイできるものではない。
そんな感じで、現在のモバイルゲームは過去のスーファミやプレステのゲームを後生大事に保管するみたいなことは間違いなくできないんだなあと、当たり前のことなんだけど思い知らされる最近でございますよ。どんな買い切りモデルのものでも、オンラインゲームと一緒でお金を払って時間制限のなかでプレイさせてもらってるだけで、決して自分のものにはなってないのかもしれない。それは、スマホゲーはゲームのジャンルではなくて、スマートフォンのアプリというフォーマットを間借りしているみたいな感じにもとらえられる。
ゲームを「作品」だと考えると、本当に自分に刺さった「作品」はずうっと持っておきたいけど、どうしたものか。あらためて、「ゲーム機」って大事な存在なんだなあと気づかされたのであった。
唯一、ハマってクリアしたのは『Portal』。これはもともとValveのPC向けのタイトルで、Xbox360やPS3でもリリースされてたもの。主観視点のパズルゲーということで、別に興味を持つことなく今まで来たのだが、Android端末ではShieldシリーズにしか対応していないし、セールで激安だったのでベンチマークのつもりで買ってみた。しかし、ゲーム自体は最高に面白くて、ドハマりしてしまったのだ。
何気にSteamコントローラ買ったときにSteam用の『Portal 2』がおまけでついてきてたにもかかわらずインストールすらしてなかったんだけど、Shieldで1をクリアした後に速攻インストールしてクリアしてしまったぜい…。世界観もギミックもメカデザインもブラックジョークな会話も最高すぎた。
そんな感じで、Shieldシリーズには『HalfLife2』『Doom3』といった他のAndroid端末ではプレイできない、ある意味独占タイトルともいえるようなゲームが結構あるんだけど、これらは常にShield用に最適化されているのでなかなか良い。
しかし、AndroidのOSをアップデートするとプレイできなくなったゲームがいくつかあった。欧米のWiiでリリースされて評価の高かったFPSの移植版『Conduit HD』とか。
これはiOSでもよくある話で、前にブログで書いたみたいに『Bioshock』や『Monster Hunter Portable 2G』とか、OSアップデートで対応できずに配信すら終了してしまっている。おんなじことがAndroidではさらに多く、同世代の端末でも機種によってゲームが起動しなかったりというのはザラ。これはOSと端末を一つのラインで扱っているAppleとは違うため当然でなのではあるが。
んで、OSがアップデートすればするほど古いゲームがプレイできなくなってきている。買い切りの結構高いゲームを買ってもいつかプレイできなくなるんじゃないかっていう恐怖が付きまとい始めちゃってる。その点、Shield専用ゲームはNvidiaが常にアップデートしてくれているから他のゲームに比べて安心感はあるのだけど、3DSとかVitaみたいに、なにも考えなくてもずっとプレイできるものではない。
そんな感じで、現在のモバイルゲームは過去のスーファミやプレステのゲームを後生大事に保管するみたいなことは間違いなくできないんだなあと、当たり前のことなんだけど思い知らされる最近でございますよ。どんな買い切りモデルのものでも、オンラインゲームと一緒でお金を払って時間制限のなかでプレイさせてもらってるだけで、決して自分のものにはなってないのかもしれない。それは、スマホゲーはゲームのジャンルではなくて、スマートフォンのアプリというフォーマットを間借りしているみたいな感じにもとらえられる。
ゲームを「作品」だと考えると、本当に自分に刺さった「作品」はずうっと持っておきたいけど、どうしたものか。あらためて、「ゲーム機」って大事な存在なんだなあと気づかされたのであった。
2016年1月24日日曜日
Nvidia Shield Portable & タブレットとSteam Linkを買った話とストリーミングゲームのこと。
どうも。
昨年末からのクソ忙しさもようやく過ぎ去り、やっと正月休みが来た気分でのブログ更新である。
昨年末に自分へのクリスマスプレゼント&お年玉として、ずっと欲しかったNvidia Shield Portableを買ったわけさ。なんでそのタイミングかっていうと、Shieldタブレットが199ドルに値下げした影響なのか、米アマで400ドルとか600ドルとかざらにあったShield Portableの中古価格が一気に100ドル台までに下がっていたのだ。最安で160ドルとか。
ずっと欲しかったがプレミア化して手が出なかったワタシとしては即買いでしたよ、ええ。
んでShield Portable、これ最高でした。Android機器としてのスペックは2013年のモデルということもあり今ではそんなに高くないんだけど、やっぱ携帯ゲーム機然とした仕様が良かった。これでValveの『Portal』とか『Half Life2』とかプレイできるんだから、なかなか楽しい。
ついでにと、これまで興味があったがタッチパネル操作が嫌で敬遠してたAndroidゲームにもちらほら手を出してみた。タッチ操作ではあんなに微妙だった『モダンコンバット5』がこんなに楽しくなるなんて思いもしなかったよ…。操作は『CoD』とあんま変わんない操作になし。まあ、オフラインで遊べないんで、ぶっちゃけPS Vitaの『CoD: BOD』の方がまだゲームとしての完成度は高いんだけどね。どうでもいいけど、『モダコン5』のマルチは酷いもんで、課金してやりこんでないとまるでマスターチーフとCoDの一般兵が戦ってるかのような格差が発生する。
ほんで、タイトルになんで「Portable & タブレット」って書いているかというと、うちのShield Portable、10日で壊れやがったんですわ…。ディスプレイがノイズまみれでまともに表示されなくなって、これはアカンとAmazonに速攻返品したわけさ…。期間内なら返品が可能な米アマ様様なのだが、代わりを購入しようとしても、すでに中古価格は400ドル台に戻っていて、どうしようもない状態に。Portal』とかせっかく進めていたAndroidゲームもあるので、しょうがなしにShield Portableの次世代版となるShieldタブレットにしたのさ…。専用コントローラも一緒に。価格も199ドルになってたしね…。Portable、短い間だったがかなり気に入っていたので、非常に悲しかった。
んで、数日後に「Nvidia Shield Tablet K1」がとどいた。Portableとは桁違いのスペックに、『Doom3』とかShieldタブレット独占タイトルも結構あって、これはこれでいい。でも、携帯ゲーム機として考えると、Portableのほうが気に入っていたので後ろ髪惹かれるが。まあ、Portable、携帯機の癖に重さ500グラム以上あったんだけどね…(Vitaは200グラム台)。
さて、Nvidia Shieldシリーズの特徴として、パソコンからゲームをストリーミングできるという機能があるのだが、これはなかなかよかった。ストリーミング環境的にはアダプタかませてUSB経由でLANケーブルさせるのがベストではあるのだが、ここは携帯機ということで5Ghzに対応したWiFiルーターがおすすめである。丁度いいタイミングで、我が家のリビングで使っていたバッファローのルーターの調子がおかしくなっていたので、ASUSのデュアルバンドルーターに乗り換えてみた。Nvidiaがストリーミングゲームに推奨しているモデルにしただけあり、5Ghzでのストリーミングゲームが快適すぎてほんと笑いが出るレベルだった。720p/60fpsでのストリーミングも入力遅延も映像の劣化もほとんどなくてびっくりである。
あと、日本でも始まったPS Nowのようなストリーミングゲームサービス「GeForce Now」(おいw)も使うことができるので、最初は三ヶ月無料で『ボダラン』無印とか快適に遊べたりもする。5Ghzのルーター下ではこれまた遅延はほとんど感じず。やばいね、これ。
んで、まあ、去年、気になっていた「Steam Controller」と「Stream Link」も買ってて、ストリーミングの感じとか比べてみたんだけど、さすがにこれはStream Linkのほうが遅延ほぼゼロのようなフィーリングでプレイできるようだ。Steam LinkはSteamで購入したタイトルしかストリーミングできず、ShieldはOriginのゲームもストリーミングできるが、GeForce Experienceに対応したゲームしかできないので、Steam、Originとも一部のゲームには対応していのが残念。本当は、ShieldはSteamのゲームもストリーミングできてたんだけど、最近のアップデートでプレイできなくなってしまっている。これはうちだけかもしれんけど。
んで、Shield Tablet K1もPortableみたいに遊びたい!と思って調べてたら、コントローラに固定できるグリップを販売しているサイトを発見。3Dプリンター製で16ドルほどだったので、思わずぽちってみた。
届いたグリップは意外とよくできていて、タブレットがしっかりホールドされるし、着脱も容易だ。まあ、重いんですけどね…。これは自分の腕を鍛えていけば解決できる問題なのでいいのだ.。
んでもって、グリップでコントローラに固定した状態はなかなか快適で、Androidゲームもプレイしやすい。あと、ストリーミングプレイが、8インチディスプレイだと非常に見やすく、FPS系のゲームもちゃんとできる。これは5インチディスプレイのPortableでやったときに、画面が小さすぎてまともにプレイできなかったので非常にうれしい誤算だ。同じ理由でVitaを使ったリモートプレイも苦手なんだよなあ…。大画面用に作られたUIを5インチで視認するのは、なかなか苦行な歳になってしまったのかもしれないが。
そういうわけで、うちのゲーム専用機がまた増えてしまったという話。タブレットはiPad mini持ってるし被っとるがな!ゲーマーならShield Tab K1は非常に魅力的なAndroidタブだと思うので、一家に一台、いや、一人一台どうだろうか!
昨年末からのクソ忙しさもようやく過ぎ去り、やっと正月休みが来た気分でのブログ更新である。
昨年末に自分へのクリスマスプレゼント&お年玉として、ずっと欲しかったNvidia Shield Portableを買ったわけさ。なんでそのタイミングかっていうと、Shieldタブレットが199ドルに値下げした影響なのか、米アマで400ドルとか600ドルとかざらにあったShield Portableの中古価格が一気に100ドル台までに下がっていたのだ。最安で160ドルとか。
ずっと欲しかったがプレミア化して手が出なかったワタシとしては即買いでしたよ、ええ。
んでShield Portable、これ最高でした。Android機器としてのスペックは2013年のモデルということもあり今ではそんなに高くないんだけど、やっぱ携帯ゲーム機然とした仕様が良かった。これでValveの『Portal』とか『Half Life2』とかプレイできるんだから、なかなか楽しい。
ついでにと、これまで興味があったがタッチパネル操作が嫌で敬遠してたAndroidゲームにもちらほら手を出してみた。タッチ操作ではあんなに微妙だった『モダンコンバット5』がこんなに楽しくなるなんて思いもしなかったよ…。操作は『CoD』とあんま変わんない操作になし。まあ、オフラインで遊べないんで、ぶっちゃけPS Vitaの『CoD: BOD』の方がまだゲームとしての完成度は高いんだけどね。どうでもいいけど、『モダコン5』のマルチは酷いもんで、課金してやりこんでないとまるでマスターチーフとCoDの一般兵が戦ってるかのような格差が発生する。
ほんで、タイトルになんで「Portable & タブレット」って書いているかというと、うちのShield Portable、10日で壊れやがったんですわ…。ディスプレイがノイズまみれでまともに表示されなくなって、これはアカンとAmazonに速攻返品したわけさ…。期間内なら返品が可能な米アマ様様なのだが、代わりを購入しようとしても、すでに中古価格は400ドル台に戻っていて、どうしようもない状態に。Portal』とかせっかく進めていたAndroidゲームもあるので、しょうがなしにShield Portableの次世代版となるShieldタブレットにしたのさ…。専用コントローラも一緒に。価格も199ドルになってたしね…。Portable、短い間だったがかなり気に入っていたので、非常に悲しかった。
んで、数日後に「Nvidia Shield Tablet K1」がとどいた。Portableとは桁違いのスペックに、『Doom3』とかShieldタブレット独占タイトルも結構あって、これはこれでいい。でも、携帯ゲーム機として考えると、Portableのほうが気に入っていたので後ろ髪惹かれるが。まあ、Portable、携帯機の癖に重さ500グラム以上あったんだけどね…(Vitaは200グラム台)。
さて、Nvidia Shieldシリーズの特徴として、パソコンからゲームをストリーミングできるという機能があるのだが、これはなかなかよかった。ストリーミング環境的にはアダプタかませてUSB経由でLANケーブルさせるのがベストではあるのだが、ここは携帯機ということで5Ghzに対応したWiFiルーターがおすすめである。丁度いいタイミングで、我が家のリビングで使っていたバッファローのルーターの調子がおかしくなっていたので、ASUSのデュアルバンドルーターに乗り換えてみた。Nvidiaがストリーミングゲームに推奨しているモデルにしただけあり、5Ghzでのストリーミングゲームが快適すぎてほんと笑いが出るレベルだった。720p/60fpsでのストリーミングも入力遅延も映像の劣化もほとんどなくてびっくりである。
あと、日本でも始まったPS Nowのようなストリーミングゲームサービス「GeForce Now」(おいw)も使うことができるので、最初は三ヶ月無料で『ボダラン』無印とか快適に遊べたりもする。5Ghzのルーター下ではこれまた遅延はほとんど感じず。やばいね、これ。
んで、まあ、去年、気になっていた「Steam Controller」と「Stream Link」も買ってて、ストリーミングの感じとか比べてみたんだけど、さすがにこれはStream Linkのほうが遅延ほぼゼロのようなフィーリングでプレイできるようだ。Steam LinkはSteamで購入したタイトルしかストリーミングできず、ShieldはOriginのゲームもストリーミングできるが、GeForce Experienceに対応したゲームしかできないので、Steam、Originとも一部のゲームには対応していのが残念。本当は、ShieldはSteamのゲームもストリーミングできてたんだけど、最近のアップデートでプレイできなくなってしまっている。これはうちだけかもしれんけど。
んで、Shield Tablet K1もPortableみたいに遊びたい!と思って調べてたら、コントローラに固定できるグリップを販売しているサイトを発見。3Dプリンター製で16ドルほどだったので、思わずぽちってみた。
届いたグリップは意外とよくできていて、タブレットがしっかりホールドされるし、着脱も容易だ。まあ、重いんですけどね…。これは自分の腕を鍛えていけば解決できる問題なのでいいのだ.。
んでもって、グリップでコントローラに固定した状態はなかなか快適で、Androidゲームもプレイしやすい。あと、ストリーミングプレイが、8インチディスプレイだと非常に見やすく、FPS系のゲームもちゃんとできる。これは5インチディスプレイのPortableでやったときに、画面が小さすぎてまともにプレイできなかったので非常にうれしい誤算だ。同じ理由でVitaを使ったリモートプレイも苦手なんだよなあ…。大画面用に作られたUIを5インチで視認するのは、なかなか苦行な歳になってしまったのかもしれないが。
そういうわけで、うちのゲーム専用機がまた増えてしまったという話。タブレットはiPad mini持ってるし被っとるがな!ゲーマーならShield Tab K1は非常に魅力的なAndroidタブだと思うので、一家に一台、いや、一人一台どうだろうか!
2016年1月3日日曜日
新年もよろしくお願いしますの巻。
2015年11月27日金曜日
で、結局、スマホ向けゲームパッドってどうなったんでしたっけ。
以前、東洋経済の記事について思うことを書いたわけだが。
東洋経済【ゲーム機はいらなくなる?ストラタスの破壊力iPhone用コントローラーにヒットの兆し】
iOS用のゲームパッドが発売されて早1年半が過ぎたのだが、状況はどうなったのか整理しよう。
まず、皆さんの周りに、スマホ用のゲームパッド持ってる人っています?私はいない。というか、私しかいない。
ある日、アメリカ最大手家電量販チェーンBestBuyで聞いてみた。
「スマホ用のゲームパッドって置いてます?」
店員さんは他の店員さんたちにも聞いてくれて、こう答えた。
「スマホでゲームパッドは使えません。なので、そんなものはないです。」
先日のことだ。
アメリカの最大手ゲーム専門店GameStopに行った。この店は、店員さんがみなゲーム好きばかりで、入ってきたお客に話しかけてきて相談に乗ってくれる。そんな店員さんに聞いてみた。
「スマホ用のゲームパッドって置いてます?」
店員さんはこう答えた。
「すみません、私は"それ"知らないです」
あれ?なんで誰も知らないの?
もしかしたら、日本だけでスマホ用ゲームパッドが大流行しているのかもしれないが、少なくともアメリカの普通の人は知らない。というか、専門店の人にすらちゃんと認知されていない。
実際は、BestBuyの店内をくまなく探したら、ワゴンセールの中に半額になったMogaのAndroid用ゲームパッドはひっそりとあった。あと、1年前までは、ニューヨークのGameStopにAndroid用のゲームパッドは置いていたが、こないだ見たら無くなってた。
少なくともアメリカの自分の生活圏では、スマホ用のゲームパッドは一般化しなかった。
アメリカのAndroidの売り上げゲームランキングを見ると、RTSとカジノ系、パズルとタッチ操作の方が適したものだけだ。これは日本のランキングも似たようなものだろう。
まあつまり、スマホ向けゲームパッドは、スマホゲームの流れを変えることも、コアユーザーをコンシューマーやPCから離れさせることはできなかった、ということ。
前の記事にも書いたが、自分はiOSやAndroidゲームに大いに期待していた。毎年のようにスペックアップしていく本体、使い古された表現となった「据置機並のグラフィック」のゲームアプリ。しかし、比較的簡単にroot化できるAndroidでは海賊版が大問題となり、買い切り型のゲームはかなり少なくなった。iPhoneに関しては、『モンハン』と『BioShock』がリリースされて話題になったが、これはちょっとしたオチがあるので後述する。
結果として、大多数のスマホのゲームは「スマホゲーム」という枠組みで進化していき、自分が求めていた「ゲーム」にはなることはなかった。
あと、Appleが規格を作ったMFiゲームパッドだが、これは落とし穴がずいぶんあるものだった。まず、Bluetooth接続のものが多いこと。ゲームパッドは入力の遅延が少なくてなんぼの世界なのに、今出ているMFi規格のものは体感できるほど入力に遅延がある。自分が試したMogaのlighteningコネクタ接続のものですら、OS上の問題なのか入力遅延が発生する。
さらに、MFiゲームパッドで驚いたのが、全ボタンアナログ入力であるということ。XboxやPSのゲームパッドは、基本的にスティックやトリガー以外のXYABなどのボタンはスイッチである。しかし、MFiゲームパッドは、すべて0〜255までの感度領域のあるアナログ仕様となっている。ほとんどの対応ゲームが、XYAB、LB/RBはすべてある程度まで押し込まないと反応しないようになっているため、ボタンのレスポンスがすごく悪く感じる。そもそも遅延のあるBluetooth接続と相まって、正直なところフレーム単位の反応が必要となる本格的なアクションゲームには向いていない。
ついでに言うと、最近の一般的なゲームパッドよりもボタン数が少ないのも問題だ。L/Rスティックの押し込みとセレクトボタンに該当するものがないのだ。昨今、ゲームによってはXbox OneでもPS4でもボタンが足りないと感じるゲームも多く、Xbox Oneは4つボタンが追加されたエリートコンが発売したし、Steamコントローラも一般的なレイアウト+背面に2ボタン追加している。
なんというか、MFiゲームパッドはゲーム好きじゃない人が考えた規格なのかなと思うほどで、正直、ゲーマーが使い易いと感じるとは到底思えない。
さて、昨年、『モンハンP2G』『BioShock』という2大傑作ゲームがiOSに移植されたことは先ほど書いた。このゲームはタッチ操作だけではあまりにも忙しい操作となるので、ゲームパッドでの操作が最も適しており、iOS用のゲームパッドのアピールに一役買っていた。
しかし、しかしだ。これら2つのビッグタイトルは、去年リリースされたにもかかわらず今は販売停止となっている。理由はiOS9.0へのアップデートによる不具合だ。OSをアップデートすると起動しなくなるという致命的な不具合。しかし、スマホは生活必需品なので、必要な機能のためにはアップデートせねばならない。しかも、買い切りタイトルであるこれらのゲームは、開発側が少なくない予算をかけてiOS9に対応させたところで、どれだけペイできるかわからないのではないか。すでに1年以上前のアプリであり、格安セールも行っているので、欲しい人はもう持っているのだ。実際、買い切り型のアプリは2、3年アップデートされてないものもザラにある。
もちろん、ゲームのためにOSをアップデートしないという手もあるだろうが、そうしてしまったら生活に必要なアプリがiOS8で動かなくなった場合にどうしようもなくなる。
スマホはスマホであって、けっしてゲーム機にはなれない。保存版としてずっとにプレイしたかったゲームも、いつかプレイできなくなる日がくるデバイスなのだ。
まあ、そんなこんなで、最初に戻ると、1年半経った今言えるのが、「ゲーム機はいらなくならなかった」ということであった。たぶん、これからも。
あー、Nvidia Shield欲しい(おい)
東洋経済【ゲーム機はいらなくなる?ストラタスの破壊力iPhone用コントローラーにヒットの兆し】
iOS用のゲームパッドが発売されて早1年半が過ぎたのだが、状況はどうなったのか整理しよう。
まず、皆さんの周りに、スマホ用のゲームパッド持ってる人っています?私はいない。というか、私しかいない。
ある日、アメリカ最大手家電量販チェーンBestBuyで聞いてみた。
「スマホ用のゲームパッドって置いてます?」
店員さんは他の店員さんたちにも聞いてくれて、こう答えた。
「スマホでゲームパッドは使えません。なので、そんなものはないです。」
先日のことだ。
アメリカの最大手ゲーム専門店GameStopに行った。この店は、店員さんがみなゲーム好きばかりで、入ってきたお客に話しかけてきて相談に乗ってくれる。そんな店員さんに聞いてみた。
「スマホ用のゲームパッドって置いてます?」
店員さんはこう答えた。
「すみません、私は"それ"知らないです」
あれ?なんで誰も知らないの?
もしかしたら、日本だけでスマホ用ゲームパッドが大流行しているのかもしれないが、少なくともアメリカの普通の人は知らない。というか、専門店の人にすらちゃんと認知されていない。
実際は、BestBuyの店内をくまなく探したら、ワゴンセールの中に半額になったMogaのAndroid用ゲームパッドはひっそりとあった。あと、1年前までは、ニューヨークのGameStopにAndroid用のゲームパッドは置いていたが、こないだ見たら無くなってた。
少なくともアメリカの自分の生活圏では、スマホ用のゲームパッドは一般化しなかった。
アメリカのAndroidの売り上げゲームランキングを見ると、RTSとカジノ系、パズルとタッチ操作の方が適したものだけだ。これは日本のランキングも似たようなものだろう。
まあつまり、スマホ向けゲームパッドは、スマホゲームの流れを変えることも、コアユーザーをコンシューマーやPCから離れさせることはできなかった、ということ。
前の記事にも書いたが、自分はiOSやAndroidゲームに大いに期待していた。毎年のようにスペックアップしていく本体、使い古された表現となった「据置機並のグラフィック」のゲームアプリ。しかし、比較的簡単にroot化できるAndroidでは海賊版が大問題となり、買い切り型のゲームはかなり少なくなった。iPhoneに関しては、『モンハン』と『BioShock』がリリースされて話題になったが、これはちょっとしたオチがあるので後述する。
結果として、大多数のスマホのゲームは「スマホゲーム」という枠組みで進化していき、自分が求めていた「ゲーム」にはなることはなかった。
あと、Appleが規格を作ったMFiゲームパッドだが、これは落とし穴がずいぶんあるものだった。まず、Bluetooth接続のものが多いこと。ゲームパッドは入力の遅延が少なくてなんぼの世界なのに、今出ているMFi規格のものは体感できるほど入力に遅延がある。自分が試したMogaのlighteningコネクタ接続のものですら、OS上の問題なのか入力遅延が発生する。
さらに、MFiゲームパッドで驚いたのが、全ボタンアナログ入力であるということ。XboxやPSのゲームパッドは、基本的にスティックやトリガー以外のXYABなどのボタンはスイッチである。しかし、MFiゲームパッドは、すべて0〜255までの感度領域のあるアナログ仕様となっている。ほとんどの対応ゲームが、XYAB、LB/RBはすべてある程度まで押し込まないと反応しないようになっているため、ボタンのレスポンスがすごく悪く感じる。そもそも遅延のあるBluetooth接続と相まって、正直なところフレーム単位の反応が必要となる本格的なアクションゲームには向いていない。
ついでに言うと、最近の一般的なゲームパッドよりもボタン数が少ないのも問題だ。L/Rスティックの押し込みとセレクトボタンに該当するものがないのだ。昨今、ゲームによってはXbox OneでもPS4でもボタンが足りないと感じるゲームも多く、Xbox Oneは4つボタンが追加されたエリートコンが発売したし、Steamコントローラも一般的なレイアウト+背面に2ボタン追加している。
なんというか、MFiゲームパッドはゲーム好きじゃない人が考えた規格なのかなと思うほどで、正直、ゲーマーが使い易いと感じるとは到底思えない。
さて、昨年、『モンハンP2G』『BioShock』という2大傑作ゲームがiOSに移植されたことは先ほど書いた。このゲームはタッチ操作だけではあまりにも忙しい操作となるので、ゲームパッドでの操作が最も適しており、iOS用のゲームパッドのアピールに一役買っていた。
しかし、しかしだ。これら2つのビッグタイトルは、去年リリースされたにもかかわらず今は販売停止となっている。理由はiOS9.0へのアップデートによる不具合だ。OSをアップデートすると起動しなくなるという致命的な不具合。しかし、スマホは生活必需品なので、必要な機能のためにはアップデートせねばならない。しかも、買い切りタイトルであるこれらのゲームは、開発側が少なくない予算をかけてiOS9に対応させたところで、どれだけペイできるかわからないのではないか。すでに1年以上前のアプリであり、格安セールも行っているので、欲しい人はもう持っているのだ。実際、買い切り型のアプリは2、3年アップデートされてないものもザラにある。
もちろん、ゲームのためにOSをアップデートしないという手もあるだろうが、そうしてしまったら生活に必要なアプリがiOS8で動かなくなった場合にどうしようもなくなる。
スマホはスマホであって、けっしてゲーム機にはなれない。保存版としてずっとにプレイしたかったゲームも、いつかプレイできなくなる日がくるデバイスなのだ。
まあ、そんなこんなで、最初に戻ると、1年半経った今言えるのが、「ゲーム機はいらなくならなかった」ということであった。たぶん、これからも。
あー、Nvidia Shield欲しい(おい)
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