2014年1月14日火曜日

ゾンビU(Wii U) レビューのようなもの

そんなわけで、のんびりとプレイしていたゾンビUをクリアしたのでレビューをば。Wii Uのローンチタイトルとして2012年の暮れに発売だったので、非常に今更感があるタイトルである。でも、書いておきたいことがいろいろあったのでまあ許してくださいな。


U、やっちゃいなよ!
寒いギャグを言いたくなるくらい、このゲームはWii Uを触った事無い人に勧めたいゲームだ。まあホラーや多少のグロテスクなものに免疫があるなら、なんだけど。

バイオハザードを始めこれまでのゾンビゲーム達は、ジョージ・A・ロメロのゾンビ三部作など様々なゾンビ映画の影響を受けて来ている。
イギリスのロンドンが舞台のこのゲームは、アメリカ製のゾンビ映画ではなく、何気にイギリス製のゾンビ映画に多大な影響を受けていたりするのが面白い。プレイヤーのデフォルトの武器はクリケットのバット。イギリス(とインド)ではおなじみの国民的スポーツのクリケットだが、それ以外の国民がこのスポーツを観戦すると???で頭がいっぱいになる、そんなスポーツだ。つーか、一試合に何日もかけるなよ、と。

おっと、話が脱線してしまった。このクリケットのバット、実は『ショーン・オブ・ザ・デッド』というイギリス製のコメディゾンビ映画の主人公が使っていたものと一緒。ロンドンとゾンビとクリケットバットといえば主演のサイモン・ペグ!と言っていい程超有名だ!(全俺アンケート結果)同じくロンドンを舞台にした走るゾンビのパイオニア映画『28日後…』などからも影響を受けている…気がする。回復アイテムがチョコバーぽいものやコーラばかりだったりするとことか。(救急キットがメインだからこれは強引か)

因に、開発したのはUBIソフト。UBIソフトはフランスの会社である。そしてフランスは100年戦争するくらい基本的にイギリスが嫌いである(偏見)。なので、劇中ではゲームのナビゲーターであるプレッパーさん(仮名)がエリザベス女王のことをこれでもか!ってくらいにボロクソに言う。ゲーム中は終止イングランド王室の悪口がサウンドトラックになっている勢いだ!(言い過ぎ)さすがフランス産!、と賞賛(?)を贈らざるを得ない。


さて、ゲーム自体の話に移そう。ジャンルとしてはFPSスタイルのサバイバルホラーゲーム。決まった主人公はおらず、操作する人物がやられる度に違う登場人物に変わっていくという珍しいスタイル。といっても、外見や設定が変わるだけで基本性能は一緒。で、死んじゃったキャラクターは死んだ場所でゾンビになって徘徊していて、そいつを倒して所持品を回収する必要があり、その前に死んでしまうと回収が不可能になるというなかなかハードな仕様(しかも通常ゾンビよりやや強い)。一人の主人公でどれだけ長く生き延びれるか、というアーケードゲーム的なノリである。ちゃんとしたストーリーがあるものの、そういうゲームシステムの為に整合性はあまり気にしちゃいけない系。

このゲームの最大の特徴はWiiUゲームパッドを使った操作。劇中のプレッパーさんが作った情報端末としてWiiUゲームパッドが機能する。動体レーダーやアイテムの使用はすべてここで行われる為、操作中はテレビ画面から目を離さなければいけないようになっている。この仕掛けがミソで、その焦りや「志村後ろ!」状態のテレビ画面のキャラクターなど、プレイを見ているだけでも楽しいものになっている。また、ゲームパッド自体を掲げて周辺をサーチしたり(この時はプレイヤーの視点になる)、銃座の使用もジャイロセンサーを使った操作なども、ゲーム世界への没入感を増す材料になっている。(因に周辺を見回すのはジャイロを使わずにアナログスティックで操作することも可能)

武器は初期装備のクリケットバット以外は、弾数がシビアな銃器ばかり。焦って玉を外してばっかいるとあっという間にすっからかん。Call Of DutyやLeft 4 Deadみたいに打ちまくりゲームではなくて、一発のミスが生存率に大きく左右するような一撃必中を求められられるゲームだ。なので、爽快感なんてものは皆無。ラストまで皆無。バイオハザードみたいに、終盤はゾンビ無双!ってはことにはならない。
ゲーム開始からクリアまで、ずっと限界状態で終止ハラハラさせられて非常に精神をすり減らされるのである。だがそれがいい。
残念なことに一番メインで使うことになるクリケットバット攻撃のモーションがワンパターンだったり、敵がほんとにゾンビしかいなかったりでアクションゲームとしては単調だ。そしてゾンビ一体が非常に強大である。二体いっぺんに来たらほぼ死んでしまうレベル。手軽に楽しみたい人には手が出づらいかもしれない。

しかし、この唯一無二の緊張感がゲームを続けるモチベーションになるという、まさに『ホラー』ゲームである。ホラーゲーム好きには、Wii Uの為にデザインされたこのゲームでしか出来ない体験をぜひとも味わってほしい。

もう一回あえて言おう。
U、やっちゃいなよ!

そんじゃーね!



(Wii U、和製ホラーゲームの『零』に非常に最適なハードだと思うのは私だけっすかね)

 

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