個人的にずっと待っていた、『ギアーズ・オブ・ウォー』クローンの3DS用タイトル『IronFall: Invansion』のキャンペーンをクリアした。アメリカでは2月26日にリリースされけど、欧州は2月13日だったっぽい。
さて、北米版のダウンロードソフトは当然北米版の3DS本体でしか遊べないため、持っていた北米版の旧3DSでのプレイ。なのでNew 3DSでのCスティック操作の感じとかは知らない。
とりあえずこのゲーム、まんま『ギアーズ』である。拡張スライドパッドとNew3DSに対応しているのだけど、何もつけてない旧3DSでは『パルテナの鏡』のような、というか、DSで出てた『Call of Duty』シリーズそのままの操作になる。なのでプレイできなくはないが、個人的には拡張スライドパッドでの操作のほうがはるかにプレイしやすかった。
拡張スライドパッドでのボタン配置はほぼ『ギアーズ』準拠。基本アクションもローリングと投擲武器がないぐらいであとはほとんど一緒。
さて、プレイすると、グラフィックは技術デモの時からの印象通りなかなかすごい。『バイオリベ』に勝るとも及ばない感じかなあ。ただ、キャラクターのモーションがしょぼんな感じ。それと、2Dだと60fps安定でなかなか心地よくプレイできるのだが、3Dをオンにすると30fpsかそれ以下な感じにまでフレームレートが下がってしまう。これはNew3DSだと変わるのかもしれないけど、今は確認する環境がない。
ほんで、ゲーム自体はというと、オーソドックスなカバーシューターすぎて、別に目を見張るものもないという、言ってしまえば無難な出来。『ギアーズ』と違ってゴア要素は皆無だし、そもそもストーリーはあってないようなものだった。敵は基本的にロボ系なので、どっちかというと『バイナリードメイン』…いや、『ターミネーター4』のゲームを思い出す。敵のバリエーションの少なさとか。
でも、ゲームの感覚はきっちり『ギアーズ』をコピーしてて、『ギアーズ』好きならまあまあ楽しめる感じに。操作の感じは拡張スライドパッドがあればぜんぜんストレスを感じないくらい調整されている。ヘッドショットの観念がないのが残念だけど爽快感は結構あって、『ギアーズ』と同じくショットガンやスナイパーライフル無双もできる。あの壁に吸い付くようなカバーアクションも再現という。あ、あとパズル要素が種類が豊富で意外に面白かった。
ということで、実は個人的にはすごく楽しめたこのゲーム。3DSで手軽にカバーシューターができるというのが非常にでかい。スマホ用ゲームの『SHADOWGUN』が、見た目だけ似てるけどいざプレイしたら『ギアーズ』と似ても似つかないプレイ感でガッカリした思い出がある身としては嬉しいかぎり。
しかし、ゲームとしての調整不足な部分があることは否定できない出来なのも確か。特にヘリに乗ったまま敵を狙撃するというシューターならおなじみのミッションもあるのだが、あまりにも単調かつ画面外から敵が狙撃してくるのにこっちは敵の方を向けずに反撃できなくて何度も死んだりすることもあってイライラさせられた。まあ、そんなに長くないミッションだから我慢できたけど。
ゲームの流れとしては『ギアーズ・オブ・ウォー:ジャッジメント』に近いかもしれないなあ。大きな話の流れもなく、敵のバリエーションも少なく、ひたすら敵のラッシュをクリアしていく感じ。これが3DSでこのクオリティでできるから楽しめるのであって、これがWii Uのソフトだったら納得してないかもなー。あ、ちなみにサウンドはかなりしょぼかった。そこは大いに残念。
とまあ、キャンペーンだけなら約10ドルなんだけど、その価格としては非常にボリュームがあって、クリアまで大体5時間程度。マルチプレイも10ドルで買えるんだけど、それはまだ買ってない。そうそう、このゲーム、ソフト自体は無料で、ソフト内課金でキャンペーンモードとマルチプレイモードを購入できる仕組み。スマホだとよくあるけど3DSでは珍しい。
あと、ネタバレになるかもしれないけど、最後は「俺たちの戦いはこれからだ」エンド、というか、「To be Continued...」と出てくるので売上次第では続編作る気まんまんのようだ。個人的には、今回の欠点を補った次回作がでるのなら非常に楽しみだし、間違いなく買うだろう。
さて、気になる日本版の発売なんだけど、どうなんだろうな…。ロシアの原発でメルトダウンどうこうするミッションがあるし…。個人的にはNew3DSでもやりたいので、日本語版をぜひとも期待したいところであるが。
そんなこんなで『IronFall: Invansion』、自分みたいに3DSで気軽にカバーシューターをプレイしたい人にはなかなかいいかもしれない。普通にゲームとしての完成度を求めたら…ちょっと微妙かもしれないので、デモ版をプレイしてから購入するのがいいと思うのであった。
味方や敵のデザインもなかなかクセのある感じなので、合わない人には合わないかもしれない。だが、このゲーム、いいデザイナーとシナリオライターを招き入れることができればすごく化けそうなゲームなんだよなあ。
とにもかくにも、次回作があればそれに期待だ!